音楽とかソフトとか

OREMO ver.2.0-b100204 を公開しました→こちら

前バージョンでは機能説明をし忘れていました(すみません)ので、前回から今回までの機能を説明します。多分長くなります。

<作者的に主張したいポイント>

- 自動収録時の収録時間のばらつきを多少改善できるかも?(やり方は後述)
- 手元にoto.iniの無い音源があって、それですぐにでも一曲歌わせたい場合、必要最低限の原音設定を行える。
- 自動収録の連続発声の先行発声設定をマウスのみで行える。
- 外国のユーザへの対応


<最新バージョン 2.0-v100204での主な変更点>

- (追加) 連続発声用の録音リストに「a ぱ」の並びを追加(今まで抜けてました)。
- (追加) 波形の表示/非表示切り替え。
- (追加, setParam) 読み込み済みのパラメータに別の原音パラメータファイルをマージする
- (追加, setParam) 選択中の範囲の値を一括変更する機能。
- (追加, OREMO) オーディオデバイスのレイテンシを変更する機能。
- (修正) オーディオドライバ名の文字化けを若干解消。
- (追加) 英語などの外国語に翻訳したメッセージファイルのインストーラを追加。
- (変更, setParam) 原音パラメータを読む際にwavが存在しないエントリは削除するようにした。


<参考:前バージョン 2.0-v091205での主な変更点>

- (追加, OREMO) アイコンにフォルダをドラッグ&ドロップして起動。
- (追加, setParam) アイコンにoto.iniなどをドラッグ&ドロップして起動。
- (追加, setParam) 波形窓にoto.iniなどをドラッグ&ドロップ。
- (追加, setParam) 発声タイミング補正モードを追加(「オプション」メニュー)
- (追加, setParam) メニューにust読み込みを追加(oto.iniを読んだ後で、「ファイル」→「ust~」)
- (追加, setParam) エイリアス一括変更機能を追加(「ツール」メニュー)
- (追加, setParam) oto.ini読み込み高速化用のキャッシュ機能。
- (追加, setParam) プログレスバー表示
- (修正, setParam) 細かいバグの修正。
- (変更, setParam) メニュー表記の一部変更。(「オプション」メニューの左ブランクに関する表記)



以下詳細説明です。



<自動収録時の収録時間のばらつきを多少改善(やり方は後述)>

OREMOの大きな欠点は自動録音の際に収録時間がばらつくことです。収録時間がばらつくと、自動録音した場合の原音設定時に手修正の入る可能性が高くなります。

技術的な話では録音・再生部をマルチスレッド化したり、snackライブラリ自体を改良したりする手がありそうなのですが、それらを行うには少なくとも時間がかかるため、ひとまず手軽な対策として以下の手順をお試し下さい(以前ブログに書いたものを再修正しています)。

1. 不要なソフトは終了させる。
2. 常駐ソフトはなるべく切る。
3. OREMO起動
4. 遅い保存メディアを保存フォルダにしない(USBメモリなどは×)。
5. 通常の使い方で何度か録音して、録音レベルを決める。
6. 波形、F0、スペクトル、パワーなどすべてを非表示にする。
7. 自動録音開始。

今回のポイントは6.で波形も非表示にすることです。過去のバージョンでは、波形は強制表示だったため、録音中に波形のリアルタイム描画処理が必ず入っていました。今回のバージョンから波形を非表示にできますので、画像処理を省略できます。

ただし録音レベルをリアルタイムにチェックできず使い勝手が悪くなるので、5.で事前に録音レベルをきっちり設定して下さい。ときどき自動録音を止めてチェックするのも良いと思います。



<すぐに歌わせたい場合、最低限の原音設定を行える>

すぐにでも歌わせたい声と曲データがあるのにoto.iniが無い。必要最低限の原音設定をしてすぐ歌わせる作業に入りたい。といった場合の手順です。

1. UTAUで歌わせたい歌のustファイルを作る。
2. OREMO→「ファイル」→「ustファイルを読んで編集対象を最小限に絞る」。
3. ustファイルを指定する。
4. そのustファイルを歌わせるのに必要な音のみが一覧表に表示される。
5. 原音設定を行う。

以上の手順で部分的なoto.iniが出来上がります。これをUTAUに読み込ませればOKです。

なお、例えば上記のような過程で部分的なoto.iniが手元に二つ以上ありそれらを一つに統合したい場合は、以下の手順を行って下さい。

1. oto.iniを一つ読む。
2. 「ファイル」→「別の原音パラメータをマージ。」
3. マージしたいoto2.iniを指定する。



<選択中の範囲の値を一括変更する>

一覧表で、マウスやSHIFT+矢印で範囲指定した後でCtrl+mを押すと、窓が開いて範囲内の値を一括変更できます。変更方法は、セット(全部同じ値にする)・加算(それぞれの現在の値に加算)・減算です。編集メニューからも実行できます。
選択範囲のデータ一括変更

なお、ある列全体を範囲指定したい場合はその列の名前の欄(「左ブランク」と書いてある欄など)をクリックして下さい。



<オーディオデバイス周りの修正(ほとんど意味のない修正です)>

・オーディオデバイスのレイテンシの値を変更できるようにしました。値を小さくすると録音時間のずれが小さくなるはずなのですが、小さくし過ぎると音がプツプツ途切れたりして逆効果です。

・以前からオーディオI/O設定窓でオーディオデバイスが文字化けしているものがあったと思いますが、多少文字化けしないようにしました(一部は未だに文字化けしています)。また、そもそも文字化けしていたデバイスはDirectsoundなので現状では選択しない方が良いと思います。選択すると恐らく録音時にOREMOが落ちると思います。

・録音波形やガイドBGMのバッファサイズを変更できるようにしました。大きくした方が安定するかなと期待しましたが、私の環境では変化は見受けられませんでした。

オーディオI/O設定窓の文字化け改善



<各種ドラッグ&ドロップ>

・OREMO アイコンに保存フォルダをドラッグ&ドロップするとOREMOが起動します。
・setParamアイコンにoto.iniなどをドラッグ&ドロップするとsetParamが起動します。
・setParam起動中の波形窓にoto.iniなどをドラッグ&ドロップするとそのoto.iniを読みます。



<エイリアス一括変更機能>

「ツール」→「エイリアス一括変更機能」で窓が開きます。例えば"強音源"フォルダなのですべての音名末尾に「強」を追記する、といったことができます。
エイリアス一括変更



<oto.ini読み込みを高速化>

次回起動時にoto.ini読み込みが早くなるよう試験的にファイルキャッシュを作るようにしています。キャッシュファイルはoto.iniを保存した時に、oto.iniと同じフォルダにoto.oremo-Scacheといった名前で作られます。音源配布時などには不要なファイルですので削除して下さい(ファイルサイズは小さいので大して問題にはならないと思いますが)。



<メニューの表記変更>

「オプション」メニューの左ブランクに関する表記を変更しました。以前は妙に長くて分かり辛い文だったので短くしました。



<発声タイミング補正モード>

自動収録した連続発声の場合ほとんどのパラメータは自動で決められます。手修正が必要なのは先行発声だと思います。そこで先行発声値の修正作業をマウスのみで行うモードを作ってみました。

1.「オプション」→「右ブランクの表現方法」→「左ブランクからの時間(負の値で表現。UTAU v0.2.45beta版以降用)」にする。
2.「オプション」→「マウスで先行発声を動かしたとき」→「他パラメータも一緒に動かして相対的な位置関係を保つ。」にする。

3. 「オプション」→「発声タイミング補正モード」をONにする。

発声タイミング補正モードをONにすると、マウス左クリック(or左ドラッグ)で先行発声位置を移動できます。また左ブランク、オーバーラップ、子音部も一緒に移動します。

ですので、スペクトルや波形を見ながら左ドラッグで先行発声位置を指定し、マウスホイールで次の音へ移動。というマウスのみの操作で連続発声の発声タイミングを補正できます。



<OREMOを他言語表示にする場合の手順>

OREMOが使うメッセージデータはすべてmessageフォルダ下の*.tclに書かれています。これを英語などに書き換えれば、OREMOメッセージ文を別の国の言葉で表示できます。

私が把握している限りでは、先日魅亜さんが英訳版を作られました(ありがとうございます!)。

ところが、私がOREMOをバージョンアップしてメッセージを追加した場合が問題でした。古いバージョンの翻訳メッセージファイルを使って最新OREMOを起動すると、メッセージデータが足りないためエラーが出ます。

古いバージョンの翻訳ファイルでもひとまず使えるようにインストーラを作成しました(messageフォルダ下のinstall-newLang.exeです)。

1. install-newLang.exeを実行。
2. 英訳ファイルのあるフォルダや、OREMOのmessageフォルダを指定。
3. インストールボタンを押す。

インストールすると英訳ファイルがOREMOのメッセージファイルに置き換えられます。その際にもし未翻訳のメッセージがあれば日本語メッセージを使います。ですので、多少古い翻訳ファイルしかない場合でもある程度表示を翻訳できます。


また、未翻訳の部分を抽出して英訳する場合は、窓の「3. Special question」で「Yes, I'm a translator」を選んでインストールして下さい。すると未翻訳の行頭には「_NOT_YET_」というキーワードが記入されます。これを検索キーワードにしてテキストエディタで翻訳作業していけると思います。

なお翻訳したファイルにinstall-newLang.exeを同梱して配布してもかまいません。

また英語圏の方が英訳メッセージをインストールするまでの手順についてはREADME-english.txtに書いてみました。
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