音楽とかソフトとか

こちらもCD発売に関してです。打ち込み自体はテトのコンピ盤より前に終わっていたものです。



パンクとVOCALOIDという好き嫌いの分かれるもの同士を掛け合わせた変わった企画盤だと思います。またパンクと銘打たれていますがパンクのみではなく同年代周辺にあった近接ジャンルの曲もあると感じられるかもしれません。ご自身の趣向に合うかどうかという確認の意味でも、もしご興味がある場合は購入前にクロスフェードを聴かれた方が良いかと思います。

私はボルシー(BOLSHIE)の「ノスタルジック・ボーイ」をカバーさせて頂きました。ボルシーは単独でアルバムを残しておらず、東京ロッカーズ系の企画で出来た「東京ニュー・ウェイヴ'79」というライブコンピ盤に3曲収録されているのみのバンドです。音的には初期WIREを彷彿させてかなりぐっときます(WIRE自身はパンクというよりむしろポストパンク志向だったと思いますけども)。その3曲の中から打ち込みや歌唱合成に合いそうかどうかという点を優先して「ノスタルジック・ボーイ」にしました。歌謡曲にありがちなサビの概念や1番2番といった概念が曲構成に無く、カウントアップで始まり、どの楽器も勢いやリズム重視、終わり方もスパッとしていてこれぞパンクという感じの曲です。他の2曲もいかにもパンクらしく例えば「クロックワーク・アーツ」に至っては最後は別の曲に変わったかのような(2曲をくっつけたかのような)構成です。もし当時、今のようにネットがあって楽曲発表の敷居が低ければ、もっと多くの曲が表に出ていたのではないかなあなどと思います。

カバーにあたって「東京ニュー・ウェイヴ'79」を引っ張り出してきたり、奥さん(件のLPは元々奥さん所蔵)とパンクを細分化する軸の話(時代の軸、文化系/体育会系の軸など)をしたりしました。一歩引いて考えると約30年後のこの時期にそういった話をすることは今回の企画の効果なのかもしれないなあと思いました。

また、今回のカバーではコーラスにSinsyを利用しました。パンクにはシャウトなどアクの強い声が多いのに対して、初音ミクは基本的に華奢で可愛らしい感じなので、元のパンクの軸で考えるとどうしても分が悪いです。そこでSinsy(の特にf001j)なら別の軸で対抗できるのでないかと思い、やってみました。

多分他の方々も、歌唱合成でパンクカバーという難題について試行錯誤されたのではないかと思いますので、そういう視点での聴き方もあるのかもしれません。


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と、商業系の話が続きましたが、以上でようやくバッファが空になりました。

ところで初音ミクが発売から5年を迎えたそうです。ITmediaの特集記事に「サンクチュアリとしての初音ミク」というものがありました。私も小規模とはいえこういった商業CDに何度か参加させて頂いたので興味深く拝読しました。

私見では、曲がニコニコ動画などで聴ける(しかも出来れば事前に聴ける)ようになっていれば、あとはそれが同人CDになろうと商用CDになろうと視聴メディアの選択肢を増やすだけの話になるので別に良いのではないかと気楽に構えていたりもします。でもその割には、これまでに動画化しなかったりネットに置いていない曲が何曲かあっていい加減な性分だなと再確認する次第です。
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